嚥下機能の低下した方は、特に水分を誤嚥しやすいことが知られています。
誤嚥(ごえん)は誤って気管に入ってしまうことです。
通常は誤嚥すると、むせ(咳反射)が起こり、気管に入り込んだ異物を排除しようとしますが、高齢になるとこの反射が弱まり誤嚥の危険性が高まります。
原材料や製造方法は工夫・改良されており、その特性が異なります。
主成分の特徴などを考慮しお使いになる方に合ったトロミ調整食品をお選びください。
>>増粘多糖類
主に植物に存在する粘り気のある素材で、果実から抽出されるペクチン、豆由来のグァーガム、ローカストビーンガム、海藻由来のカラギーナンなどがあります。
>>でんぷん
グァーガム系と同じ硬さを得るためには、ほぼ2倍量が必要ですが(添加量が多く必要)溶けやすさは1番。
ヨーグルト状では飲み込みやすいが、ムース状など型抜きできるくらいになると、べたつき感が出る。
ブレンダー食やムース状など型抜きできるような食品に向いています。
注意
●デンプン原料のものは、使いすぎるとエネルギーオーバーになることがあります。
●添加物にナトリウム化合物が入っていることが多いので、心疾患、腎疾患で、塩分制限のある方。
●食物繊維も多く含まれるため、食物繊維の制限が必要な疾患のある場合。
以上の場合には、かかりつけの医師にご相談下さい。